小説「世紀末の苦悩」
1990年から2001年までの日本とアメリカが舞台。一人の人間が苦悩から学び解放されていく様を描く。


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東京在住、30代独身男性。



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第8章 コンドームと精液
まずは第1章から第7章まで読んでください。

 その夜、秀生は身を引き締めた。とあるマンションの1室でダブル・セックスを行うため向かった。夜10時に会うことになっている。佐々木先輩とは、マンションの玄関ロビーで顔を合わせた。
「よし、行くぞ。心の準備は出来たか」
「はい、もちろんです。こんな機会を与えてくれて感謝します、先輩」
「おい、固くなるなよ。とっくり楽しむんだ」
 佐々木は、秀生の肩をぽんと叩いて言った。秀生は、勇気を振り絞ろうと思った。佐々木と一緒にエレベーターへ。エレベーターは7階に向かった。
 エレベーターを降りると、廊下を歩く。5軒分ぐらい通り越したところで止まった。玄関のインターホンを佐々木が押す。
 すぐにドアが開かれた。下着姿の女性が出てきた。
「待ってたのよ。入って。それからご免。由岐が来れなくなって、代わりを連れてきたわ」
 とにかく、佐々木と秀生は中に入った。ロックの音楽が流れていた。
「これが代わりの女の子。美樹よ」
と彼女は、その美樹という女の子を紹介する。佐々木と秀生は、思わぬ光景に度肝を抜いてしまった。二人の女性の容姿の違いがあまりにも大きすぎるのに驚いたのだ。その美樹という女性、お世辞にも美人とはいえない。何とも田舎臭く、その上、可愛らしさもない。
「優子、彼女は、この秀生が相手してやるよ。いつも通り、俺たちでやろうぜ」と。素っ気なく言う佐々木。
 優子という女性は、まさに美人だ。顔もさることながらスタイルもいい。下着に透けて見える体もセクシーさを醸し出している。美樹は、秀生ににっこりと微笑みかける。秀生は微笑み返さなかった。
「さあ、お酒でも飲んで盛り上がりましょう」
と優子はウイスキーの瓶を取り出した。テーブルに置いたグラスに注ぐ。4人とも床に座って、ローテーブルを囲んでいる。そばには、ベッドと、それに縦に並列に布団が置かれている。そして、それぞれがグラスのウイスキーを飲み始めると、優子はタバコの箱を取り出した。佐々木は、さっと一本取り、優子にライターで火をつけてもらい吸い始めた。優子と美樹も吸い始めた。優子が秀生にすすめたが、秀生は断った。タバコは吸えないたちなのだ。
 おしゃべりが始まった。
「ねえ、秀生さん、あなた、童貞じゃないのよね?」
と優子が語りかけた。
「ええ、違います。優子さんは処女なんですか?」
「まさかあ、処女なんてとっくに捨てたわよ」
 さっと秀生は、美樹を見る。
「私も、処女じゃないわよ。経験豊富じゃあないけど」
と美樹は嬉しそうに答える。
「安心して、どっちも痛がらないから」
と優子はそう言いながら、佐々木に胸を揉まれていた。美樹が、秀生の手をそっと触る。秀生は、離したくなったが、これから大事な時だとそのままにさせた。美樹は続けざまに肩に寄り添ってくる。
 優子が下着を脱ぎ始めた。キャミソールを脱ぐと、ブラジャー、パンティーを脱いでいく。佐々木もすぐに半袖のシャツ、ジーンズのズボン、そして、トランクスを乱暴に脱ぐ。
 秀生は、その光景にあっけにとられてしまった。目の前で二人の男女が、素っ裸になったのだ。そして、抱き合う。
「おい、おまえ何をしているんだ。さっさと服を脱いで始めろよ」
と佐々木が秀生に指図する。美樹が、ブラウスとスカートを脱いだ。下着姿になった。いいプロポーションではないな、と思いながら秀生は、何も言わず見ていた。美樹は酒で酔っている感じだ。顔が赤らんでいる。秀生は、この際、酒の力を借りようとウイスキーをグラスにつぎ、もう一杯飲んだ。そして、美樹を見る。美樹がブラジャーのホックを外した。乳房が露わになった。小さくはないが、あまりいい形をしていない。
 佐々木と優子が、ベッドに乗り上がった。横たわり、キスをし合っている。佐々木はペニスが勃起している。秀生は、その姿に興奮を覚えた。股の間が熱くなり、固くなり立ち上がってくるのを感じた。

 秀生は、服を脱ぎ、下着のパンツを脱いだ。靴下も脱いだ。素っ裸だ。同時に美樹が、パンティを脱いだ。二人は素っ裸になった。
「わあ、秀生さんっていい体してるのね」
と優子がベッドで佐々木に覆い被されながら言った。
「ああ、俺のダブルスを組む男だからな」
と佐々木が、よくやったといわんばかりに微笑む。秀生はとても嬉しかった。そして、裸の美樹に抱きついた。
「ねえ、ここにゴムがあるから使って」
と優子が言いながら、ベッドの側のテーブルの上にコンドームが置いてあるのを指差した。
 すると、佐々木がコンドームを一つ取り出し包みを開ける。
「私がつけてあげる」
と優子が言った。すると佐々木が嬉しそうな表情をする。
 美樹が布団に誘い込む。秀生は、さっと美樹の元に行く。何をすればいいのかと思った。美樹が、秀生の勃起したペニスにそっと手を置く。秀生は、目の前で佐々木が優子の膣にコンドームを着けたペニスを挿入しているのを見た。
 秀生は、すぐさま、コンドームを取った。包みを開ける。そして、自分でつけた。美樹にさっと抱きつき、布団の上で横たわった。美樹が秀生の唇に彼女の唇を当てた。秀生は、高校時代の春沢裕子との体験を思い出した。その時と変わらず、特別なものは感じない。特に美樹程度の女性では当然だと思った。
 秀生は、顔を上げ、ベッドの上の男女のファックする姿を眺めた。佐々木の尻、ぶら下がったペニスの袋、前に突き出した棒が、穴に入って前後運動を繰り返している。
「あー、あー、あー」と優子が呻き声を上げる。
「秀生さん、始めて。私もいい気分よ」と美樹が話しかける。
 秀生は、さっと上体を上げ、美樹の股の間を見た。陰毛が生えた股に彼女の膣口が見えた。ややピンク色で、そして、秀生の棒を待ちかまえているように口を開かせていた。これは、興奮して開いていることを意味する。
 秀生は、勇気を出した。生まれて初めての経験だ。だが、何度も経験がある振りをしなければいけない。ゆっくりと挿入した。美樹が、「あー」と声を出す。
 秀生は、ピストン運動を始めた。腰を前後に振るのだ。ああ、こんな感じでいいのか。これから気持ちよくなっていくのかと思ったが、何も感じてこない。だが、美樹は「あー」「あー」と呻り確実に反応しているようだ。
 秀生は、彼女の中でペニスが縮んでいくのを感じた。これはまずいと思い、ベッドの方を眺める。佐々木のピストン運動が目に入るとまた、固く膨らみ始めた。
 よし、このままで行くぞと秀生は思った。だが、美樹の顔を見た途端、ペニスが力を失い始めた。美樹は、やや苦しそうな表情をしている。だが、呻き声を上げているので快感を感じているようにも見えた。
 秀生は、また佐々木と優子のファックを見ようとした。佐々木は、ピストン運動を辞めていた。ペニスの棒を膣口から出していた。かぶせていたコンドームの中は白い精液が溜まっており、少し中から漏れだしていた。精液独自の強い匂いが鼻をつんとさせた。
「いっちょ、完了。どうだったか」
と優子に語りかける。
「ああ、もう終わったの。速かったわね」
と佐々木と優子が、会話を始めた。
 秀生は、負けまいとピストン運動を続けた。美樹の裸体を再度眺める。そして、気付いた。自分が、今この場で興奮しているのは、この女性の裸体のせいではない。それは、佐々木先輩のピストン運動を見たからだ。先輩の体、先輩の精液に自分は激しく反応していたんじゃないのかと。

 翌日、秀生は、部室で佐々木と顔を合わした。
「昨晩はすまなかったな、秀生。交代であんなブスが来るとは俺も知らなくてな。優子も、何もあんなの連れてこなくても」
 と佐々木が言うと。秀生は、恥ずかしがりながら
「いや、僕のせいですよ。どうも緊張し過ぎてしまってすみません」
と言った。昨晩、秀生はいかなかった。そのせいで、すぐに場は白けてしまった。美樹は、不機嫌な顔をして帰ってしまい、すぐにお開きだった。
「そうだ。どうだ、今度はとびっきりいい女を差し出すよ。俺の本命の彼女を貸してやる。超美人だ」
 突飛押しもないことを佐々木が言った。
「いや、いいですよ、先輩」
「何を言っているんだ。このままホモ病を直さなくていいのか」
と迫り来るように言った。秀生は、「ホモ病」と言う言葉にどきっとした。
「安心しろ。今度は失敗することはない。男なら、誰でも発狂したくなるような美女だ。しっかりデートもして、彼女とベッドインだ」

第9章へ続く。
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テーマ:自作BL小説 - ジャンル:小説・文学

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